前回は冷やして。今回は燗酒で。
錫製のちろりで湯煎。最初35度くらい。入口は輪郭の弱い水飴の香りに弱めの酸の香り。口に含むと酸がぼやけるようで、甘さとのバランス感も良くない。温度が合っていない。
次は45度ぐらいで。
カラメル風の綿飴とヨーグルトをバランスさせたような素敵なボリューム感のある甘い香りに変身。口に含むと、ボリューム感と優しさを両立させたお米の甘さを、分厚く柔らかな酸が包む。キレも穏やかに。これは普通にバランスの良い、熟成系の優しい燗酒🍶
35度くらいで味見したときは、これは冷やしたほうが絶対美味しいと思いましたが、45度の香り•味わいのベースは普段大好きな熟成系の燗酒の味わいそのもの、加えて酸が前に立つ分軽快で飲みやすい✨
これは美味しいです🍶
燗酒の味わいが、冷やした時と同じくらい美味しいお酒はやっぱり信頼できます。
菩提酛をベースに、貴醸酒仕込みに古酒(10年熟成)を用いてという特殊な造りの中、濃密で奥行きのある旨さと、この現代的飲みやすさを両立させるところが本当にすごい✨✨
ちなみにちろりや器に貼り付けると温度で色が変化するシール付きです。親切ですね✨