3月、幻の酒・鄙願を求めて燕市へ。
何となくGoogle mapを見ていると、何やら変わった酒屋さんが。
燗酒向きの日本酒を取り揃える一酒庵さん。鄙願を手に入れたついでに行ってみました。
小さなお店で、棚に並ぶのはほぼ一升瓶。四合瓶は棚1段だけ。
店主さんが話しかけてくれ、そこから燗酒にすることの意味や効能、燗に向く酒とは、など気づけば1時間近く講義を聞いていました。
そこでおすすめいただいたのがこちら。
まずは冷や(常温)から。
注ぐとボディは見事な山吹色。
香りはべっこう飴のような、砂糖を煮詰めた落ち着いた奥ゆかしい甘さを感じる。
飲むと香り同様の甘みと、熟成酒的な薬っぽさがあってクセがある。そして米の旨み。
これはしっぽりちびちびやるタイプかなと思いましたが、クラシック好きなほうの私も、なかなか杯が進みませんでした。
そして、満を持して熱燗に。
香りは冷やと同様。
飲むとクセがなくなっていて、奥ゆかしい甘み、そして米の旨みがぐーんと膨らんでいく!
うわーめちゃくちゃ旨い!
感動です。
これは迷わず熱燗にしたほうが良いお酒。
燗酒が不得意だった私は新たな扉を開きました。