1732年に初代久右衛門が飛騨で業を起こしたのが始まり,1870年五代目久右衛門章が酒造りを始めた.出来あがった酒は至極好評となり,謡曲「鶴亀」で謡われた「蓬莱」を銘柄として選んだという.蓬莱は仙人が住むと云われる不老長寿の桃源郷,そして,人に慶びを与え,開運をもたらす縁起のよい「酒ことば」なのだそうである.
「何これ恋!? もとい濃い!!」と声を上げるほど超絶とろり濃醇な逸品.転がさずとも舌にまとわりつく旨味と甘味,そして後ろからひょっこり顔を出す酸味.ずっとチビチビ飲りたいけど,19度もあるんだよね……キケンキケン.ほぼ無色透明の液とハッキリクッキリ細いレッグスが多量につく.