「醸し人九平次La Maison」を飲みました。説明不要の有名銘柄ですよね。「La Maison」というのは、フランス語で「家」を意味しており、コロナ禍の中でも家飲みを楽しんでほしい、という願いを込めてリリースされたそうです。原料米に雄町米を100%使用していること以外、スペックは一切不明で、細かいことは気にせず楽しんで、という蔵元の声が聞こえてきます。
香りから柑橘類のような爽やかさを感じます。飲み口は非常に軽快ですが、すぐに雄町米らしいコクと旨みを感じます。同時に甘み酸味苦味が複雑に口の中を広がり、どことなくハーブのような印象を抱きました。また、上立香と同様の柑橘類を連想させる含み香が強く広がります。
「醸し人九平次」といえば、レストランで提供されるようなイメージがありましたが、この「La Maison」は値段もそこそこで、家で作る簡単な料理にも合うと思います。まさに、家で楽しめる「醸し人九平次」だなあ、と感じました。