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さけのわ飲んだ日本酒を記録して好みの日本酒を見つける
manamana
今までただ飲んでいるだけだったので、記録用に始めました。 酔っ払ってどんな日本酒だったか覚えてないことも多々… 頑張ってさけのわに記録したい!! 半年記録サボってたので、少しずつ遡ります💦 推しの酒は雁木 焼酎も好き 利酒苦手な唎酒師、30代です

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飲んだことのあるお酒の産地に色がつきます

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加茂錦荷札酒 吉川山田錦 SPARKLING純米大吟醸発泡
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心地よいガス感がシュワッと広がる一本。微発泡ではなく、しっかりスパークリング。(炭酸ガス添加)華やかな香りと軽快な口当たりで、すっと体に染み込むような飲み心地です。 加茂錦らしく、アルコール度数13%と低めに設計されているので、飲み疲れしないのも嬉しいポイント。フルーティーな甘みときめ細やかな泡が調和し、爽やかさと品のよさを同時に楽しめます。 荷札酒らしい、柔らかな質感とクリーンな後味も健在。にごり感はなくクリアで、まさに“今の食卓に寄り添う日本酒”。春の訪れを感じるような、軽やかで明るいスパークリングです。
宝山たからやま 春の陽に純米生貯蔵酒
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春の朝、静かに差し込む陽の光のように—— やわらかな香りと、優しく広がるフルーティーな甘み。 新潟県産コシヒカリのもつ丸みと軽やかさが、心にすっとなじむような、穏やかでやさしい一本です。 蔵元にはいろいろな出来事があったけれど、こうしてまた新酒に出会えることが本当にうれしい…そんな気持ちで盃を重ねました。 弥彦のお花見をイメージしたラベルには「春はあけぼの」の文字と、弥彦山と桜の風景。 春を愛し、季節を感じるお酒を届けたいという蔵の想いが伝わってきます。 このお酒に込められた“またここから”という希望のような気配が、春の空気とともに、やさしく心にしみわたるような一本でした
haccobaSkey Skey Honey! -Limited Edition-(haccoba LAB_×ANTELOPE)
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“日本酒 × ミード × バーボン樽”という、これまでにない挑戦から生まれた、遊び心と職人技が詰まった一本。 haccobaと、滋賀県でミードを手がけるANTELOPEとのコラボにより、米・麹・はちみつを使ったお酒をバーボン樽で二次発酵させた、まさに革新的なスタイルです。 口に含むと、はちみつのやさしい甘みと、バーボン樽由来のスモーキーなバニラ香がふわりと広がります。 そこにオレンジ蜂蜜の柑橘のニュアンス、そして米のふくらみと麹のまろやかさも加わり、まるで異国のスイーツを日本酒で味わっているような不思議な感覚に。 「Skey」はウィスキー(Whiskey)の語尾から取った名前。 “スキスキ、ハニー!”と読める愛らしさも、このお酒のとびきりキュートな魅力のひとつです。 和と洋、甘さとスモーキーさが絶妙に溶け合った、お酒好きにこそおすすめしたい、贅沢でロマンチックな1本。 自分へのご褒美にも、大切な誰かと分かち合う夜にもぴったりです。
白川郷純米にごり酒 出来たてORIGIN純米にごり酒
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蔵元の代名詞ともいえる“白川郷”のにごり酒、その原点=ORIGIN。 もろみの仕込みから瓶詰まで、火入れも加水もせず、まさにタンクからすくって飲むような感覚を再現したCSW限定の特別仕様です。 生のまま急速凍結(テクニカン凍眠)されたことで、搾りたてのフレッシュ感と微発泡感がぎゅっと閉じ込められています。 とろりと濃厚な米の旨味と甘さが広がる一方で、出来たてならではのキレの良さが印象的。 まったりしすぎず、余韻は意外なほど爽やかで、にごり酒が苦手な方にもぜひ試してほしい一本です。 白川郷スパークリングと同じもろみを使っているそうで、どこか通じる軽やかさもありつつ、こちらはより米の存在感が豊かでどっしり。 飲むたびに「これが“原点”か」と、しみじみ感じる、にごり酒好きにはたまらない体験でした。
スパークリング純米発泡
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CSW限定酒。 しゅわしゅわと元気に立ちのぼる泡。瓶内二次発酵ならではの力強い発泡感が心地よく、爽快でキレのある飲み口が広がります。 滓は控えめながら、やさしい米の旨みがふんわりと口に広がり、しっかりとした酸がその輪郭をキュッと引き締めます。甘さに頼らない軽やかな味わいの中に、奥行きと透明感を感じさせる仕上がり。 そして、どこか山﨑醸「春かすみ」に通じるニュアンスも感じられ、同蔵らしい繊細なにごりスパークリングの魅力を存分に楽しめます。春の余韻をまとったような、明るくやさしい味わいは、乾杯酒としてはもちろん、昼下がりにゆったりと楽しみたくなる一本でした。
御代櫻津島屋外伝 純米大吟醸49才の桜純米大吟醸
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ふんわりやさしく、まるで春の風に舞う桜の花のような、しっとりと柔らかい一本。 香りは穏やかで上品。酵母由来の繊細な香りがグラスからふわりと立ちのぼり、白桃やメロンのようなニュアンスが感じられます。口に含むと、まろやかな甘みとクリアな旨味がじんわりと広がり、酸味は穏やかで、とてもなめらか。品の良い余韻がスッと消えていくようにフェードアウトしていきます。 今作は、かつて「28才の春」から続いていた“年齢を刻む”シリーズの再始動となる1本。元杜氏だった酒向博昭さんが技術顧問として酒造りに復帰し、現蔵元である渡邉博栄さんとともに、節目の「49才」をテーマに醸した特別な春酒です。 ラベルには、これまでの春シリーズを彩ってきた書家・遠藤泉女さんの揮毫による「49才 桜」の文字。しなやかな曲線と力強さを併せ持つ書は、このお酒のもつ“静かなる決意”を映し出しているようです。 低農薬で栽培された岐阜県本巣市産の山田錦を48%精米、3種の酵母を使い、柔らかくも芯のある味わいに。品のある香りとじんわりと染みる旨み、そして「また一歩、春を迎えられた」ことへのよろこびを、静かに伝えてくれるような一本です。
東鶴純米酒ワイン酵母仕込み生純米生酒
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グラスを傾けた瞬間にふわりと広がる、白ワインのような香り。その印象のまま、口に含むとやさしい甘みがふんわりと広がり、すぐあとから追いかけてくるのは、きゅっと引き締まった酸味。酸が主役になりすぎず、甘みとバランスをとっているので、まるで果実酒のように爽やかで軽やかな飲み口に。しっかり冷やしていただくと、その魅力がさらに際立ちます。 “東鶴らしい挑戦”とはまさにこの一本。 佐賀・多久の地で200年以上続く東鶴酒造は、現蔵元の小松さんの代になってからリブランディングを進め、井戸を新たに100mまで掘り下げて、より酒造りに適したやわらかな水を得ることに成功。その水と新しい設備で、酒質は一気に洗練され、酸や透明感の表現に磨きがかかっています。 ワイン酵母を使ったこの純米酒も、そんな挑戦の一つ。通常の清酒酵母ではなく、あえてワイン酵母を使うことで、従来の日本酒とは違った酸や香りの立ち方を実現。特に今年は麹の仕上がりもよく、より一層の透明感が感じられます。 「日本酒って、こういうのもあるんだ」と思わせてくれる、ちょっと不思議で、でもとても心地いい一杯。日本酒ビギナーの方にもおすすめです。
東魁盛純米吟醸 ゆめかなえ純米吟醸
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ふわっと立ち上るのは柑橘やマスカットを思わせる爽やかな香り。軽やかで透明感のある香りの奥に、やさしく甘やかな果実のニュアンスが漂います。口に含むと、軽やかな飲み口とともに、サイダーのような爽快さと、ジューシーな酸味が広がり、すっと心地よく引いていく余韻まで、とてもクリーン。 この「ゆめかなえ」という酒米は、千葉県で開発された低グルテリン米。タンパク質が少ない分、雑味が出にくく、クリアな酒質に仕上がりやすいのが特徴です。麹の造り方や使う量を工夫することで、甘みや旨みを丁寧に引き出しつつ、アミノ酸の生成を抑えた、繊細でピュアな味わいを実現しています。 さらに近年注目されている香気成分「4MMP」──ライチやマスカットのような香りに関与する成分──の存在も、このお酒の華やかな香りに関係しているかもしれません。このお酒が生み出す上品でジューシーな香りは、まさに現代の日本酒らしい軽やかな楽しさを体現しているように感じます。 冷やしてキリッと、少し温度を上げて香りのふくらみを楽しんでも◎。 日本酒ビギナーから飲み慣れた方まで、幅広くおすすめできる一本です。
尾瀬の雪どけ純米大吟醸 山田錦39%純米大吟醸
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特A地区の山田錦を39%まで丁寧に磨いた、尾瀬の雪どけの最高級グレード。 グラスに注いだ瞬間から感じられるのは、上品で華やかなフルーティーな香り。 口に含むと、やわらかな酸にやさしく包まれたような印象で、滑らかでとろけるような甘みがふわっと広がります。 高精白らしい透明感と繊細さの中に、しっかりと旨味の存在も感じられ、余韻まで綺麗。 一年間じっくりと熟成させることで、さらに味わいはまろやかに。角が取れた穏やかさと優しい旨みが調和し、ひと口ごとにふわりと心がほぐれていきます。 派手すぎない上品なバランス感で、まさに「気品」という言葉がぴったり。 華やかながらも食事の邪魔をしない落ち着きがあり、特別な日の乾杯酒としてもおすすめです。
ROOMWhiteMoment -gold- 斗瓶取り純米吟醸原酒生酒斗瓶取り無濾過
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CSW限定・斗瓶取り・おりがらみ生酒という贅沢な仕様の「ROOM」は、シリーズの中でもひときわ繊細で、やさしさと奥行きを感じる一本でした。 グラスに注ぐと、わずかに霞がかった見た目とともに、青りんごやピーチのような甘酸っぱく上品な香りがふんわり。口に含むと、微発泡のピチピチとしたガス感が弾け、おりがらみならではのまろやかさが舌に優しく広がります。 斗瓶取りによるしなやかな酒質に、おりのクリーミーな旨みが重なり、味わいに丸みと奥行きが。そこにキュンとした酸味が加わり、引き締まったバランスのいい味わいに仕上がっています。アルコール感は軽やかで、後口にはほんのりと柑橘系のビターな余韻。 ただ優しいだけではなく、どこか心に残るアクセントがある。するすると飲めるのに、ひと口ごとに立ち止まりたくなる。そんな、じんわりクセになる一本でした。 週末、ひとりの時間にそっと寄り添ってくれるような存在感。 ROOMの名にふさわしい、静かな余韻が印象的な一杯です。
乾坤一純米大吟醸 山田錦 黒純米大吟醸
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立ち上がるのは、ふわりと穏やかな果実の香り。華やかすぎず、すっと心に馴染むような上品さが印象的でした。口当たりはやさしくなめらかで、しっかりとした旨みがじんわりと広がります。程よい甘みのあとに、軽やかな渋みと苦味がそっと引き締めてくれて、全体に静かなバランス感が漂います。 同じ蔵の「酒未来」生酒と比べると、こちらはより落ち着きがあり、しっかりとした厚みを感じる一本。香りも控えめで、食事の余韻を壊さず、穏やかに寄り添ってくれる印象でした。 派手さではなく、丁寧な造りのよさがじんわりと伝わってくるような、そんな余韻が心地よいお酒です。
乾坤一乾坤一純米吟醸 酒未来生純米吟醸
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ふわっと柔らかな口当たりから、じんわりと米の旨みが広がる、落ち着いたトーンの一本。完熟前のリンゴや洋ナシのような香りが控えめに立ち上がり、瑞々しさと凛とした爽やかさが共存しています。CSW限定の生酒らしく、しぼりたてならではのフレッシュなガス感が心地よく、味わいに軽やかな印象を添えています。 後味はすっきりとキレがあり、食事と合わせたときの馴染みの良さが際立ちます。冷やしすぎず、やや常温寄りの温度で飲むと、旨みのふくらみがよりいきいきと感じられました。 派手さはないけれど、じんわりと染みわたるような“地味旨”タイプ。静かで誠実な味わいに、蔵の真面目な酒造りへの姿勢が感じられる、優しい一本でした。
福祝山田錦50純米吟醸純米吟醸
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やわらかな立ち香に誘われて口に含むと、ふわりと米の旨みが広がり、後味はすっと軽やかにキレていきます。華やかさの中に落ち着きがあり、香りと味わいのバランスがとてもよく、自然ともう一口が欲しくなるような飲みやすさ。上品で親しみやすい、そんな言葉がぴったりのお酒です。 醸しているのは、千葉・君津市の藤平酒造。名水の地として知られる上総・久留里で、兄弟3人を中心とした少人数で丁寧に酒造りを行っている小さな蔵元さんです。仕込みに使われている「久留里の名水」は、柔らかくまろやかな酒質を生み出し、このお酒にもその水のやさしさがしっかりと表れています。 兵庫県産の山田錦を50%まで磨き、名水でじっくりと醸された福祝の看板商品。食卓にそっと寄り添いながらも、しっかりと存在感を放つような一本です。冷酒はもちろん、常温やぬる燗でもやさしい味わいが楽しめそう。穏やかながらも芯のあるおいしさに、ほっとするひとときをもらいました。
福田生酛オーク樽貯蔵純米大吟醸生酛
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カステラをイメージして醸されたという、遊び心あふれる一本。自社田で育てた山田錦を35%まで丹念に磨き、生酛仕込みでじっくりと発酵させたのち、オーク樽で熟成。口に含むと、まず立ち上るのはほんのりとした樽香とラムレーズンのような甘い香り。そのあとを追うように、やわらかく丸みのある甘みと綺麗な酸味が広がり、深みがありながらも軽やかで品のある余韻へと続きます。 最初は「35%まで磨いたお米をあえて樽熟成に?」と、少し驚きと“もったいなさ”すら感じたのですが、実際に飲んでみると、この上品でやわらかな甘さと、カステラを思わせる香ばしさ、ふんわりとした空気感は、このお酒だからこそ表現できたのかもしれないと思わされました。樽と酒の香味のなじみ方はまだややフレッシュな印象もありますが、それがかえって心地よく、今後の熟成にも期待したくなる仕上がり。 ラベルデザインは、有名なカステラのパッケージを思わせる懐かしくて可愛らしい意匠。遊び心と伝統が共存する一枚です。イベント当日に提供されていたシュークリームとのペアリングも絶妙で、クリームのコクと酒の香ばしい甘みが口の中でとろけ合うように馴染んでいました。
福海福海 山田錦 生酒 直汲み
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目の前に海が広がる平戸の酒蔵から、まさに“海の息吹”を感じる一本。 CSW限定で搾ったそのままを直汲みで瓶詰め、生ならではのピチピチしたフレッシュさがたまらない!青りんごや白ぶどうを思わせる軽やかな香りが立ち上がり、口に含むと爽やかな酸がパッと弾ける。ガス感も絶妙で、まるで潮風を思わせるようなキレのある後味。 スルスル飲めるライトボディながら、山田錦の旨みがしっかり感じられるところに、蔵の技術と想いを感じる。香りと甘みのバランスも良く、軽快さと奥行きが共存した味わい。 海を想う日本酒、というコンセプトが見事に形になった、春霞のようにやさしく、どこまでも心地いいお酒でした。
倉本AP うすにごり生酒純米生酒にごり酒
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グラスに注ぐと、うっすらと濁った乳白色。ほのかに黄色味が差し、見た目からも柔らかな印象。香りは青みがかったマスカットやライチの爽やかさに、うっすらヨーグルトを思わせる乳酸由来のトーンが重なります。 ひと口含むと、まず感じるのはパッと弾けるような鮮烈な酸。なんと酸度は4近くあり、日本酒の中でもかなり高め。グレープフルーツを思わせるビターさも感じられ、シャープな酸味が全体を引き締めながら、乳酸菌由来の甘やかでミルキーな旨みがしっかりと下支えしてくれます。軽やかな口当たりとほどよい甘さが心地よく、後味はスッとキレ良く、飲み疲れない設計。 この酸と甘みの絶妙なバランスは、菩提酛を独自に進化させたFlap製法ならでは。タンパク質分解力の高い乳酸菌を活かすことで、低精白ながら雑味を抑え、驚くほどクリーンに仕上がっています。 KURAMOTO SEのフルーティーさ、R1のキレの良さ。それぞれの魅力を絶妙にブレンドしたような印象で、KURAMOTOシリーズの中でも特に完成度の高い一本。アルコール14%で飲みやすく、冷やしても氷を入れても美味しい、まさに“酸味系うすにごり”の決定版です。
紫宙純米吟醸 ハートラベル純米吟醸原酒生酒無濾過
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グラスに注ぐと、ふわっと立ち上るのは白桃や洋ナシを思わせる、甘くやさしい果実の香り。無濾過生らしいフレッシュなガス感がピチピチと心地よく、香りと一緒にジューシーさが広がります。 口に含むと、透明感のある綺麗な甘みと、ほのかに広がるやわらかな酸。甘すぎず、軽やかにまとまっているから、飲み進めても全然重たくならないのがうれしい。ほんのりビターな余韻もあって、甘さとのバランスもばっちりです。 吟ぎんが×ジョバンニの調べという岩手オリジンの組み合わせで、地元の魅力がぎゅっと詰まった味わい。紫宙シリーズの中でも特に「やさしさ」が前面に出ていて、名前の通り、全身を包み込んでくれるようなぬくもりを感じました。 春の夜、気持ちをふんわりゆるめたいときにぴったりの1本。紫波町の蔵から、ゆっくりとした心地よさが届くような、ハートフルな日本酒でした。冷蔵庫にそっと置いておきたい、そんな存在です。
玉川Time Machine 1712純米生酛
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グラスに注いだ瞬間、まず目を奪われるのは、その色。まるで琥珀のように美しい金色。熟成酒ではなく、できたての新酒でこの色合いは本当に驚きです。 一口含めば、黒蜜や干し柿、熟したドライフルーツを思わせる、濃厚でまろやかな甘さがとろりと広がります。でも、不思議とくどさはなく、後味はスッと消えるようなキレの良さ。このギャップがとにかく印象的でした。甘さの奥には、しっかりとした酸味と旨みがあり、それが全体の味わいをぐっと引き締めています。 実はこのお酒、江戸時代の百科事典『和漢三才図会』に記された製法をもとに、現代に再現されたもの。酵母や乳酸菌などの添加物を使わず、麹造りにはなんと72時間、生もと仕込みの酒母には1ヶ月近く。仕込み水を少なくして、硬く重たいもろみを2ヶ月かけてじっくり発酵。搾るのにも苦労するほどの手間をかけているのだそうです。しかもこの挑戦を行ったのが、日本唯一のイギリス人杜氏・フィリップ・ハーパーさん。真面目に300年前のレシピを再現したら、こんなに美味しい「甘口だけど、スッとキレる」魔法のようなお酒ができてしまった…そんな背景ごと、愛おしくなる一本です。
義侠純米生原酒70% おりがらみ純米おりがらみ
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うっすらとおりが絡んだ見た目は、ほとんど透明。けれど口に含むと、その“ひとすじのにごり”がふわりとまろやかなニュアンスを添えてくれます。第一印象は、お米の旨みがしっかりと感じられるふくらみのある味わい。けれど重たすぎることはなく、むしろとてもバランスが良くて、クリアで上品な仕上がりです。 兵庫県東条産・特A地区の山田錦らしい力強さと繊細さが共存していて、奥行きのあるコク。おりがらみと聞くと甘めを想像しますが、これはほんのりとした甘さの中にすっと通るようなキレがあって、飲み飽きしない心地よさがあります。 新酒らしいみずみずしさと、義侠らしい芯のある旨み。派手さはないけれど、丁寧に醸された一本だなと、静かに伝わってくるお酒でした。しみじみと美味しくて、食事と一緒にゆっくり楽しみたくなる味わいです。