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やわらかな春の空気を思わせる、可憐で軽やかな1本。飛良泉が手がける「飛囀」シリーズの中でも、記念すべきデビュー作にあたる「雛(HINA)」が、今季はCSW限定で“中取り直汲み”に。低アルコール原酒(12%)×山廃仕込み×No.77酵母の三重奏で、爽やかさの中に確かな個性が光ります。
口に含むとまず広がるのは、レモンやグレープフルーツのような明るい酸味。そのあとに、するりと伸びるみずみずしい甘さが寄り添い、仕込み水由来のミネラル感がすっと余韻を整えてくれます。12%という軽やかさながら、どこか芯のある味わいがあり、心地よい満足感も。
キュンとした酸味、繊細な甘さ、そしてさらりと抜けていく余韻。名前のとおり“雛”のように、可愛らしくもしっかりと羽ばたく一本でした。飛良泉のチャレンジ精神と、秋田の丁寧な手仕事を感じさせる、爽やかで洗練された味わいです。