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青りんごのようなやさしい香りがふわっと立ちのぼり、ひと口飲むと、生酒らしいフレッシュさがすっと広がります。軽やかな旨みと爽やかな酸味がとても心地よく、後味はきれいにまとまっていてすっと引いていく感じ。原酒ながらも15度と穏やかで、食事と合わせても重たくなりすぎず、飲み疲れしにくい仕上がりです。
2019年からスタートした「森嶋」シリーズは、杜氏でもある蔵元・森嶋専務が、自分の名前を冠して立ち上げた新たな挑戦。これまでの経験をもとに、“軽やかさ”と“フレッシュさ”をとことん大切にしているそうです。美山錦を使い、伝統的な製法にこだわりながらも、今の時代に寄り添う味わいを目指しているとのこと。
ラベルには、東日本大震災で崩れ落ちた蔵の石壁をデザインに取り入れていて、「これからも酒造りを続けていくんだ」という蔵の強い気持ちが感じられました。居酒屋さんで偶然出会った一本でしたが、まっすぐでやさしいお酒に、心がすっとほぐれるような時間をもらいました。