(蔵元コメント)
「コシヒカリ」「ひとめぼれ」「あきたこまち」「つや姫」と名だたるブランド米のルーツとなった品種「亀の尾」。米質は硬質で溶ける年もあれば全く溶けない年もあり、決して造りやすくないこの品種。どうすれば亀の尾の良さを最大限引き出せるのか、まだ明確に掴みきれてはいないというのが正直なところです。活かし方を考えるなかで、この亀の尾を磨いてみてはどうだろうと興味を持ったのがこのお酒を仕込むきっかけです。造りにおいては、全く新しい仕込み配合でのぞみました。
水を少なめに、麹を標準より増やして泡あり酵母でじっくり長期間発酵させてみました。酸味と粘性をもった甘みが特徴のボディー感もありながらクリアなお酒になっています。
このお酒の特筆すべきは特徴は「酸」なのですがこの酸味の表現があまりにも絶妙でした😊
ジューシーで透明感あるベースに酸味が加わることでより彩り豊かに感じられ、爽やかな後味がこれからの季節にピッタリなお酒でした。