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愛知酒でずっと気になっていた銘柄、众(ぎん)。
孝の司を醸す岡崎市・柴田酒造場の、生酛・山廃系銘柄です。
酒泉洞堀一さんでも扱いがなく、地元での流通がメインになっているとのことで、蔵の公式オンラインショップで購入しました。
まずは冷や(常温)から。
注いだボディはうっすら山吹色で、透明度が高い。
香りはほぼなし。うっすら米の香り。
飲むと飛び込んでくるのが、レーズンやプルーンのような、やや果実感のあるキュッとした酸味。
ほんのり米の旨みも感じる。
神水(かんずい)という超軟水仕込みなので、テクスチャーがとてもなめらかで口当たりが良い。
味わいをまあるくまとめ、かつ流れるようなスッキリとした後味に仕上がっている。
続いて熱燗(50℃)。
湯を沸かして火を止め、徳利を漬けて3分。
変わらず香りは控えめで、ふわっとアルコールの香り。うっすらと米の香りもある。
飲むと冷やで感じた酸味が落ち着き、生酛らしい乳酸由来の柔らかな酸味に。
米の旨みが冷やよりもわかりやすく感じられる。
なかなかに落ち着きのある味わい。
生酛山廃の酒は柔らかな酸味と、燗にした時の米の旨みが立つ感じが良いですね。