油断していた。こんなに元気な酒だとは思わなかった。凄い勢いで吹き出した。少なからず机とランチョンマットに飲まれてしまった。反省しきりである。
家飲み部の掟は、一瓶を自分以外に飲ませないことである。勝手な解釈だが…
私の場合、他人には飲ませなかったが、机とランチョンマットに飲ませてしまった。責任を取って家飲み部を辞任しなければならないかもしれぬ。
ところでこの酒のポイントは、飲みやすさだ。カルピスのような味と飲みやすさだ。軽すぎず、旨味を出しすぎず、バランスが絶妙だ。日本酒においてバランスは大変重要な要素だ。フルーティな甘さも良いし、旨味が豊富な酒もよい。しかし、こういった特徴を強調すればするほど、日本酒原理主義者から反感を買う。フルーティでワインに寄せるのも良い、スパーリングでシャンパンに寄せるのも良い、でもあなたは日本人だから酒も日本酒の範疇を超えてはいけない。いや、超えても良いが、日本人には嫌われる。だからこそ、バランスが重要なのである。この酒はバランスが良い。だからこそ、この酒は日本酒としての存在価値を残しながら、シャンパンと喧嘩出来るバランス感覚を持つ酒蔵が必要なのです。