長野のお酒が続きます。
今日はソガペールエフィスのヌメロ アンをいただきました。
ヌメロ アンはきょうかい1号酵母で醸したお酒です。1号酵母は明治時代に京都の櫻正宗の酒母から分離された酵母で、醸造協会からの頒布はすでに何十年も前に終了しているそうです。現在では小布施ワイナリーと発祥蔵の櫻正宗、同じく京都の玉川を醸す木下酒造など極少数の酒蔵でのみ使われているそうです。昨年いただいたイリヤ ソントン[IL Y A 100 ANS]が1号と2号の混交発酵でしたが、1号単体はこれが初めてです。
製造元の品質保証期間が昨日までで、今日以降は超マニアックな香り、味わいになる可能性ありとのこと。比較の対象がないので分かりませんが、とても美味しかったのでベストなタイミングだったと思いたいです。
先日の信州亀齢が手放しで美味しく味わえるお酒と書きましたが、ソガペールエフィスは逆に一口ひとくち確かめるように味わうお酒という印象です。生酛らしい濃い旨みと酸味を感じさせる味わいは複雑玄妙で、口に運ぶたびに新たな発見があるような奥深さを持っています。
洋食とも相性が良く、カルボナーラのパスタとも相性抜群でした。