こどもの日。
息子と今年も菖蒲湯に。
可愛いおでこに、邪気払いを巻きつけてあげた。
風呂上がり、薫風のあまりの心地よさに下駄を鳴らしたくなり、自転車ではなく歩こうと行きつけの地酒店へ。
北海道の三千櫻の生酒と迷うも、雨戸を閉めればこの夕凪も湿気に変わるまでと思うと、発泡感が欲しくなり茨城の森嶋を購入。
しかし帰って冷蔵庫を開けると、そこになんとよなよなエールが。
初めてこれを呑んだのは、恵比寿の今はなきIrish pubの名店、inishmoreだったか。
今から20年くらい前の話である。
用意してくれた嫁の手前、ビールがあるなら、森嶋の微発泡をとらず、呑みやすいすっきり三千櫻にしておけばよかった、と内心の悔やみを顔に出さないよう、気をつける私。
それならアテは何にしようかのう。
期限切れの厚揚げを半分に切り、できたポケットに白髪ネギを入れ、弱火でパリパリになるまで焼く。
最後に醤油を一回し。簡単で安価で美味。
お勝手の物見窓からは、向かいの寺の青ビワが黄色味がかってきたのが見える。この時期にこの森嶋は正直甘すぎた。一枚羽織りたくなる秋口に再びまた口付けたい。