おそらく今年最後の開栓。
杜氏が今年から県内の別蔵に移籍したようですが、2年前の酒です。
意外と少し焦げたオレンジのようなほんのりと果実味のある香りです。
45℃から。ほんのわずかな乳酸感があり、割と強い辛味がじわーっと襲ってきます。そのまま米のようなというか果実味もあるというかなジューシーな旨味もじんわりと膨らみ、苦味というか辛味というかでキレ。
50℃、60℃もあまり変わりませんが、温度が上がるほど少しずつ辛味・キレ優勢になるでしょうか。
4日目、燗も少しだけ加水しても良いです。
2日目冷酒。あまり変わりありませんが香りはほとんどなくなり、ジューシーな柑橘系の甘味と旨味の後、苦辛さでじんわり引き上げます。そのままだとちょっと重いので、ほんの少し加水しても良いです。
良いバランスの、果実味もあり山廃らしさもあるドライ系生熟酒です。
とりを名乗るだけあり、鶏肉が脂身を洗い流し赤身は引き締める感じでとても合います。
常温保存で問題ないと思います。