広島県広島市安芸区船越にある梅田酒造場、「本州一」純米吟醸無濾過生原酒です。1916年創業の梅田酒造場。年間の仕込量はわずか200石で、酒米・酵母・仕込水を地元産にこだわって酒造りが行われています。本州一に使われる千本錦は、親の山田錦の良さを生かしつつも、丈が短くより早く熟すなど、地元の風土に合うよう改良が施された広島独自の酒米です(2000年に県の奨励品種となります)。本州一は「Kura Master」や「IWC」での受賞歴も多く、欧州でも評価されている代表銘柄です。
黄金色の透明で、華やかな青リンゴ風の香りが注いだ段階から広がります。程よいとろみを携えたふくよかな旨味と、慎ましい自然な甘味のバランス。対照的な調子でピリピリとしたニュアンスと一緒に、シャープな酸味が顔を出します。フルーティさを漂わせ、まろやかに膨らみつつも、ストンとクリアに落とす技ありな一本です。