コメントをプログラムが解析して風味の特徴を分析しています。
コメントを解析してお酒の特徴を表す単語を抽出しています。銘柄全体での扱いにつき全体の特徴を表現するものとしてご参考ください。
濃密な味わいを持つ不老泉。
真似のできない本格的な山廃製法は
唯一無二の個性を生み出す最高のこだわりで、
甘口でもなく辛口でもなく、
旨口の味わいを愚直に追求する蔵元です。
日本は狭い国土の中に多様な地域性があることが
私は素晴らしいことと考えていますが、
日本酒の好みも関東と関西で大きく分かれます。
近代以降の東京には新潟や長野や東北のお酒が多く流通して、
淡麗で透明感ある味わいが好まれてきました。
一方、関西では深みのある純米酒が嗜まれる傾向があり、
地域性を強く意識させられます。
実際、不老泉は関西では大変なスター銘柄で、
関西の日本酒イベントでは行列を作ると聞きます。
あの山口の貴さんが、
「東京の酒屋さんは不老泉の凄さを知らないんですよ」と
我が事のように自慢していたのを思い出します。
2017年8月に大阪で
日本酒の利酒会があったので参加してた時の話です。
参加者は蔵元と酒販店のみ、
銘柄を伏せた状態で80種類を味わい、
全員でマークシート方式で人気投票をして、
市場価値を取り除いた味わいの真価を再確認する勉強会でした。
私は東京から唯一の参加者ということで
かなり気負って乗り込みました。
勉強会の主旨に沿って学ぶことはもちろん、
密かな目的としては出品されている銘柄のうちで
私が一番気に入る味わいを
取扱対象として交渉してしまおうと考えていました。
新幹線で移動しているうちから
頭の中を少し関西寄りにチューニングして、
いつもの利酒ではなく
濃厚な味わいを魅力と捉える利酒が出来るように
イメージトレーニングをして会場に入りました。
ちょっとオチが分かってしまうような話ですが、
80ある銘柄の中から、
最も濃厚で関西らしさを備えた銘酒として
私がその日に1位に選んだのが不老泉だったのです。
嬉しいようなちょっと残念なような。
銘柄選定の旅のつもりが、既存取扱を一番に選んでしまうとは。
自分の味覚の再現性に少し自信が持てた嬉しさもあるのですが、
不老泉の実力に改めて感動しました。
やはり唯一無二の強烈な魅力を持つ味わいです。
by朧酒店 大熊
朧酒店HP 不老泉 https://www.oborosaketen.com/theme1243.html
みなさまのコメントを解析しておすすめの銘柄を選んでいます。