何年振りかの線香花火。実物の線香花火自体もう何年もやっていないわけですが、お酒の線香花火はおそらく6〜7年振りなんじゃないかなと。たしか仙禽が色々削ぎ落としていたあまり好きじゃない味だった時期に飲んだのかな。その1年前までは好きだったんですけどね。
香りから味の方向性が想像できる酸味を漂わせた香り。この種類の酸の名称を知りたい今日この頃。
第一印象は「酸味」!で、そこからスポドリのような爽やかさ。こういう酸味の効いた低アルコール系のお酒にありがちな旨みの弱さによるアンバランスさが無い!味がしっかり出ているという店長さんの言葉の通り、旨味が後から膨らんできます。いや、膨らむというよりは「ジュワジュワ湧き出てくる」という表現の方が正しいような、無かったはずのものが出てくる驚きの感情がありました!
このジュワジュワ感がまさに線香花火で、こんなに綺麗に弾けるんだ…
雑に扱うとポトリと醍醐味を味わえないのと同じで、ごくごくグビグビ飲むと良さがわからないというか、口の中でちゃんと展開を味わうと更に美味しい酒です。
もう冬ですが飲んだのはまだ残暑厳しい日でした。来年も買おうかな。