東京駅地下街に当時あった定食屋っぽいテナントショップ「ふくい軒」で晩餐。
ごはんがほしくなる濃い味付け、ゴツいボリュームのカツ盛り合わせ三枚850円を食べてから一合をオーダー。
突き出しのひじきの煮物の甘みなしやや塩味の味付け、歯応えあるにんじんと絶妙に合う。
サバの塩味とガリの甘味を効かせた焼きサバ寿司一貫で、さらに酒の手は進んで。
ニシンの甘辛煮はパックのそれを温めなおした感があってがっかりだったが続くだし巻き卵は一から手作り、出来上がりまで二十分かかる代物で。おばちゃんが一枚焼いて、巻いて、一枚焼いて…を繰り返した職人の味と合って、空気がよく入った、軽い口当たり。出汁が卵の味に消されず残っているのが、酒で敏感になった舌によく感じられた。