グラスに注ぐと、うっすらと濁った乳白色。ほのかに黄色味が差し、見た目からも柔らかな印象。香りは青みがかったマスカットやライチの爽やかさに、うっすらヨーグルトを思わせる乳酸由来のトーンが重なります。
ひと口含むと、まず感じるのはパッと弾けるような鮮烈な酸。なんと酸度は4近くあり、日本酒の中でもかなり高め。グレープフルーツを思わせるビターさも感じられ、シャープな酸味が全体を引き締めながら、乳酸菌由来の甘やかでミルキーな旨みがしっかりと下支えしてくれます。軽やかな口当たりとほどよい甘さが心地よく、後味はスッとキレ良く、飲み疲れない設計。
この酸と甘みの絶妙なバランスは、菩提酛を独自に進化させたFlap製法ならでは。タンパク質分解力の高い乳酸菌を活かすことで、低精白ながら雑味を抑え、驚くほどクリーンに仕上がっています。
KURAMOTO SEのフルーティーさ、R1のキレの良さ。それぞれの魅力を絶妙にブレンドしたような印象で、KURAMOTOシリーズの中でも特に完成度の高い一本。アルコール14%で飲みやすく、冷やしても氷を入れても美味しい、まさに“酸味系うすにごり”の決定版です。