夏酒2種類と山川光男の山形正宗回が個人的にドツボにハマった山形正宗。秋のお酒の評判が良いので期待を胸にいただきます。
甘い香りです。含んでも変わらず甘みがある。定番の雄町よりも甘いものの、その甘味がたいへんちょうどよく、むしろ旨味を支える感じでバランスがとても良いです。甘:旨=7:3くらいの感じ。
新酒かのような瑞々しさとフレッシュさながら、気の利いた酸と柔らかい酒質のためにトゲトゲしさがあまりなく、まろやかな口あたりで秋酒の良さを感じられます。
でも面白いのはただ柔らかいだけのモダンな酒ではないということ。ちゃーんとアルコールの力強さもあってクラシカルな雰囲気もまとっているのが山形正宗クオリティ。
全体的にどこか梨のような爽やかで淡いフルーツ感。これは初日から何日経ってもしばらく変わりません。且つりんごやパインの香りもある。
飲み比べの対象には定番の雄町を選んだのですが、こちらは甘味もはっきりしていて旨味たっぷり。酸や酸味によるジューシーさは向こうの方かな?どちらもしっとりしている旨味酒として楽しめました!秋あがりらしさと秋あがりらしからぬ要素を両立した佳いお酒でした。