YukiOk0408
解説
文政元年(1818年)創業の山の壽は、平成3年に九州に多大な被害をもたらした台風19号で造り蔵が全壊。タンク、蒸米機などの需要設備も全てが一瞬にして瓦礫と化しました。2000石規模の設備の殆どを失い廃業も辞さないほどの被害。しかし、多くの人の協力と励ましにより2年の休造ののち、七代目「山口伊平」は新たな造り蔵を建て直し、再び酒造りの情熱を燃やし始めました。そして現在の山の壽酒造は八代目当主の片山郁代さんのもと、従来の杜氏制からチームでの酒造りへ体制を変え、感性を刺激する酒をテーマに 酒造りを続けています。
昨年に引き続きナカイタマキさんがデザインした「こたつとガール」のイラストを使用し、今年はピンクを基調とした冬らしい柔らかな装いにラベルを仕上げました。
冬の静けさに寄り添うような、やわらかな白濁のにごり酒。
立ち上る香りは、白桃や洋梨を思わせる上品な甘さが印象的でひと口含めば米の旨みとやさしい甘みがふくよかに広がります。口当たりはなめらかで、ほのかな酸が全体を引き締め余韻には雪解けのような清らかさが残るお酒です。
美味しいです。