植田仁 人と人を繋ぐ熱血経営者
栃木県那須郡那珂川町に蔵を構える白相酒造は、明治20年創業の老舗酒蔵。那須連山の伏流水を仕込み水に用い、地元の米と自然に寄り添う酒造りを続けています。伝統を守りながらも新たな挑戦を恐れず、果実酵母を使った革新的な清酒づくりにも力を注ぐ、栃木を代表する意欲的な蔵元です。
「とちあかね いちご酵母仕込み」は、イチゴの花から分離された酵母を使用し、自然発酵の力を最大限に引き出した一本。淡く紅を帯びたロゼのような色合いと、甘やかでフルーティーな香りが印象的です。口に含むと、イチゴやラズベリーを思わせる可憐な酸味とともに、リンゴ酸由来の爽やかなキレが広がります。17度のアルコール度数ながら軽快で飲みやすく、和食にも洋食にも寄り添う味わい。日本酒の新しい魅力を感じさせる、遊び心と技術が融合した逸品です。