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慎太郎慎太郎
ウイスキーを中心にワイン・日本酒・その他スピリッツを愛飲しております。 お酒と語り合う時間は何よりの癒し。 仕事が外交的な分、プライベートは内向的に過ごしたいお酒好きです。

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Fusano KankikuMonochrome吟ぎんが50純米大吟醸無濾過生原酒
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慎太郎
限りなく透明に近い水色。 芳しい香りに昇華された滑らかな吟醸香。 キレと優しさが同居する純粋な米の甘味。 アクセントとなる木の実の苦味。 そこから広がるコクのある旨味。 鼻腔を満たす吟醸の華やかな香り。 五味が複雑に調和する太いインパクト。 余韻は濃厚だが爽やかに消えてゆく。 好みよりも後味は少々濃厚。 しかし、この濃厚さが正解なのかもしれないと思える程旨い。 基準の見直しすら迫られる、日本酒の一つの正解肢。
Chiyomusubiひやおろし 純米吟醸
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慎太郎
少し黄みがかった水色。 トロリと甘い果実と爽やかな吟醸香。 ねっとりと厚みのある口当たり。 お米の芯の甘味が余韻のように舌に残り、爽やかな旨味に変わる。 アクセントの軽い酸から程良い苦味。 まろやかで少し泡感のある長い余韻、煌めく芳香。 通常のお酒の味覚展開を逆回転させたような不思議な味わい。 泡感と香りが後ろから、味わいの厚みが前へ。 口当たりの厚みから強い味わいを予感したが、爽やかささえ感じる後味。 新たな味わい、良い経験をさせて頂いた。
Mizubasho純米吟醸 ひやおろし純米吟醸ひやおろし
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慎太郎
かなり澄んでいる、透明に近い水色。 糖の甘さと共にギリギリ許容範囲な吟醸香。 口当たりは厚めの糖。 ほんの少しの泡感、増幅するサトウキビの甘味。 糖の質感を残したほろ苦さ。 鮮烈な余韻と儚く消えていく離れ難い甘味。 水芭蕉のイメージにピッタリな潔さ。 儚さと薄さの境界上でのバランス。 純粋な米の甘味を楽しめる、個人的にお気に入りな銘柄。
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慎太郎
秋のお酒を頂きに行った先で再会。 同じものはできる限り頂かないが、良い印象を思い出し再購入。 澄んだ水色。 林檎や梨を感じる透明感のある果実香。 吟醸香が強いお酒は好まない、変わらぬ香りにほっとする。 香り同様の果実味とシャープな口当たり。 爽やかで程良い果蜜の甘味。 余韻は林檎の皮、少しの苦味と厚い風味。 喉に少しだけ残る熱。 前回より少しフルーティー。 暑さも一段落、秋の夜長にゆっくりと頂きたい。 飲めば飲むほど甘くなる、大好きな一本。
Zaku恵乃智 中取り 純米吟醸
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慎太郎
穂乃智同様透明度の高い水色。 甘く芳醇な米、嫌味の無いフルーツの香り、パイナップルの濃い香りの中に西瓜のような爽やかさもあり、結果として林檎感。 口当たりは清廉なキレとパイナップルの甘味。 甘味に負けない果実由来の濃厚な旨味や程よい酸味に支えられて、味わいが円を描く。 ずっと味わっていたい美味しさ、最後に残るパイナップルキャンディの旨味とアクセントとなる果実の皮の苦味。 穂乃智とは対極を成す香りと味わい。 濃厚なパイナップル系ではあるがその先の林檎の味わいは唯一無二。 作にハズレ無し、今回も大当たり。
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慎太郎
ほんのり黄みがかった透明度の高い水色。 微かな吟醸香の更に奥、糖を感じる甘い香り。 予測外に粘度の高い口当たり。 一瞬のインパクトからフッと空白があり、そこから繊細な味覚展開に繋がる。 空白の後に生まれる米の旨味、梨や柿の和を想わせる果実、余韻を彩るシンプルな苦味とコク。 味わいの全てが幽玄の美といったところ。 滑らかな舌触りと爽やかな喉越し、涼しい夏の夜にピッタリ。 計算され尽くした味わい、美味しい一本。
Tenbi特別純米 火当て
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慎太郎
天美横飲み2本目。 透明な中に黄みがかった水色。 米由来の澄んだ香り。 重厚さと軽やかさが調和した口当たり。 泡感と米の味わい、嫌味の無いガス感。 澄んだ旨味がふと消えて苦味に変わる。 余韻が細く、薄い。 後に残るのは柑橘の苦味。 澄み過ぎて味気無さを感じる。 純米吟醸で感じたバランスが感じられず、逆に良さを相殺しているかの様に感じる。 水っぽい訳では無い、味わいがそれぞれ相殺されている感覚。 純米吟醸の精度から恐らく澄み切った味わいは狙い通りと考えられる。 単純に私の好みでは無いだけの可能性もあるのであくまで私見とご理解頂きたい。 純米吟醸と比較をすると個人的にはかなり評価に差が出る、新政のエクリュとヴィリジアンの差がイメージに近い(こちらは価格差がほぼ無いが。)、純米吟醸の評価は頭一つ抜けているだけに悩ましい一本。
Milan Hauser
Lovely drink. I loved the bubbles!
Tenbi純米吟醸 火当て
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慎太郎
限りなく透明に近い水色、ほんの少しの曇り。 澄んだ香りの中に隠れた甘味。 キラキラプツプツ、冷たく刺激的な口当たり。 舌の上に確かな泡感、少しのラムネ。 ラムネの風味から増幅する旨味。 旨味が爽やかに喉を滑り降り、口腔内に残るのは心地良い苦味。 頂いた後も続く厚みのある余韻。 泡感が特徴なのは間違いないが、注目すべきは素晴らしい味覚展開とバランスの良さであろう。 爽やかさと重厚感が調和し、しつこさは無いが余韻はしっかりとしている。 多岐に渡る複雑かつ繊細な味わい。 間違いない一本、横飲みを進めていきたいと思える素晴らしいボトル。
Sharaku純米吟醸 播州山田錦 一回火入れ
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慎太郎
少し黄身がかった水色。 微かな吟醸香、香りは薄め。 シャープな口当たりからパイナップルの果実味。 微かな吟醸香と共に果実の甘味と旨味が溢れ出る。 長く甘味の残る余韻、舌の上に丸味のある苦味が残る。 花浴陽に近い果実味、こちらの方が余韻が強く飴を舐めている様。 糖蜜の様なコクのある飴感がお好みの方にお奨めできる一本。数日経過した焼き林檎の果実味も面白い。
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慎太郎
透明度の高い水色。 微かに爽やかな米の香り。 キレと甘味の両立した口当たり。 甘味の奔流と柑橘のキレがバランスをとり 不思議なほどしつこさを感じない。 口腔内にほんのり残るフルーツ。 探さないとわからない程の微かな苦味のアクセント。 香りは少ないが味覚展開は天下一品。 下手に醸造香を発するよりは余程良い、或いはこの香りこそが正解なのかもしれないと思える程の完成度。 飲めば飲むほど旨くなる、愛すべき一本。
Kokuryu純吟垂れ口本醸造生酒槽しぼり
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慎太郎
垂れ口らしい曇りガラスの様な濁り。 泡感のあるホクリとした米の香り。 フルーティーでフレッシュなイメージも。 澱由来のトロリとした口当たり。 濃厚な甘味とキレのある酸味、重厚な苦味と旨味。 余韻は柑橘系の強い苦味と隠れた風味。 甘味よりなイメージがあったが、特筆すべきは目立たないキレと強い苦味の余韻。 甘味と苦味、両極端に振れる味覚展開は好みによるところが大きい。 評価が分かれそうな一本。
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慎太郎
気持ち黄みがかった水色。 ラムネを想わせる濃厚な米の香り。 口当たりは華やかな香りと熟した果実。 苦味と甘味が円を描く完成された味わい。 すっきりとしながらも長く続く余韻。 少し酒質が細い気もするが流石に完成されている、間違いの無いボトル。
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慎太郎
最初にブルーベリーの還元香。 開くと消えるが香り自体はかなり薄い。 泡感のある口当たり、少しの甘味から樽感のある苦味へ。 長く続く苦味を中心とした長い余韻。 泡感と苦味のみの実験的なボトル、ワイングラスで頂くコンセプトか。
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慎太郎
気持ち黄みがかった水色。 澄んだ米、少しの樽香。 米由来の強い甘味を感じる口当たり。 奥から樽の苦味と芳しい香り。 良い水を感じる輪郭のはっきりとした余韻。 良い意味で甘めのお手本と思える一本。
Aramasaエクリュ生酛
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慎太郎
限りなく透明な水色。 ほんの少しの穀物香。 ラムネの香味。 クリアな甘味。 少しの酸味と透明な米の風味。 極限まで削られたそれは不思議な味わいを生む。 余韻はほぼ無く、米の微かな旨味が舌に残る。 非常に実験的なボトル。 評価は難しいか。
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慎太郎
澄んだ水色。 林檎や梨を感じる透明感のある果実香。 ふわりとふくよかな口当たり。 爽やかな果実、程良い甘味。 しつこさの無い後味、儚いが確かに響く余韻。 喉に少しだけ残る熱。 五味で語るより感性にまかせたいボトル。 引き算の美学、日本的な味わいの真髄といったところか。 飲めば飲むほど甘くなる、非常に完成度の高い一本。
Aramasaラピス純米吟醸生酛
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慎太郎
限りなく透明な水色。 香りは中和されほぼ無香。 少しの棘が舌を刺す。 ふつふつとした感触、クリアな果実味。 杏を感じる、あくまで透明。 余韻には旨味と少しの酸味。 非常に実験的なものと感じる。 醸造香及びそれにまつわるものを尽く排除したボトル。 価格なりと感じるも好印象、日本的な旨味に好感がもてる。 やはりカラーズは面白い。 明確な方向性を感じるシリーズ。 ご意見は様々だとは思うが、停滞している日本酒の未来を切り開く酒蔵と評価したい。
Shimeharitsuru純米吟醸 越淡麗純米吟醸
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慎太郎
強めの吟醸香。 透明感のある甘い口当たり。 甘さと塩味がバランス良く調和し、酸と苦味はほぼ無い。 後味・余韻は細く儚く。 辛さも甘みも主張しない。 まさに淡麗。 儚さが際立つが繊細なコクもあり、飲めば飲むほど味が太くなる。 日本酒の妙味を体現した、しみじみと旨い一本。
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慎太郎
ほぼ透明な水色。 香りは吟醸香の混じったパイナップル。 程良い粘度と泡感のある口当たり。 溢れる甘味と滋味。 余韻は満ち溢れる旨味。 昨今のトレンドである果実味のある日本酒。 飲み手の幅を広げ、新たな価値を創造する逸品。 とても良い経験をさせて頂いた。
Aramasaヴィリジアンラベル純米大吟醸生酛
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慎太郎
微かに柔らかな熟成香。 甘い泡を感じる口当たり。 無駄を極限まで削った旨味。 甘味・酸味・苦味のバランスが円を描き、全ての尖りを丸く感じさせる。 余韻は愛嬌を感じる酸っぱい木の実。 日本酒の新たなジャンルと言われるだけの存在感、今迄頂いたものを否定しかねない危険な程の旨さ。 賛否両論あるかもしれないが、この一本が日本酒の基準となるならば日本酒は世界中で愛されるものになるであろう。