モーツァルトを聴かせて発酵させたという日本酒シリーズ。蔵粋と書いて「くらしっく」と読ませます。
香りはフルーティーではないほのかな甘味からのかすかな蜂蜜。
口当たりはほんのり薄甘で、甘味はすぐに引いていって、控えめな旨味が現れます。後味はわずかに辛口。2020年10月製造だけど、なぜかなんとなく熟成感もあります。うん、美味しい。
でも正直なところ、お酒のイメージはモーツァルトっぽくはないです。僕は一応クラシック畑のホルン吹きなので、そのあたりが気になるんです。
モーツァルトはもっと透明感があって純粋でキラキラしてる感じ。このお酒は、作曲家で例えるならボロディンかな。甘いメロディーと土の香りの郷愁感があります。
ジブリで例えると「耳をすませば」の西さん。聖司君のおじいちゃんです。特に「雫さんの切り出したばかりの原石を、しっかり見せてもらいました」のシーン。未熟さをあたたかく包み込んでしまえる優しさがあります。
満足度:★★★★ .
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