亀の翁純米大吟醸
微かにイエローがかった透明
4割磨きにしては炊飯のような原料香
穏やかではあるが熟成チーズや蜜蝋、椎茸のような典型的な熟成香が感じられる
アタックには微かに甘みが感じられるものの全体的にドライ
どっしりとした旨味が乗っており、テクスチャーはふくよか
10年熟成で2016年の初回PP首位、久須美酒造の純大規格
4,000円とフラッグシップとしては良心的価格でありながら近年二次流通で高値を付ける蔵のように著しく欠点の少ない優等生的なつくり(華やかな薫酒とは方向性が異なるが)
蔵出しまで3年を経ることから熟成感もしっかり楽しめ、コストパフォーマンスは極めて高い
一方で豊かな旨味と穏やかな原料香の良くも悪くもクラシックな新潟の酒(安価な淡麗辛口ではなくハイエンドなもの)なので最近の流行には沿わない