島根県大田市温泉津町に蔵をかまえる、若林酒造の代表銘柄「開春」。「開春」という酒名は、酒を愛した中国の詩人「陶淵明(とうえんめい)」が読んだ一節に由来するものだそう。しっかりとした飲み口ながら後味はすっきりと飲みやすい味わいが特徴の日本酒。酒造りにつかうのは神の舞、山田錦をはじめとする酒造好適米と温泉津の岩清水。1869年の創業から150年以上の歴史をもち、生酛造りなど伝統的な手法を受け継いでいる。近年は若手杜氏を迎え入れ、若者や海外向けのラインナップも拡充するなど、時代にあわせた酒造りをめざす。「開春 特別純米」は、地元・島根県の酒米「佐香錦」を使用した純米酒。しっかりとした旨みを感じられ、料理の味を引き立たせるので食中酒としてもおすすめの1本。