個人的殿堂入り銘柄のひとつ、産土をいただきました。
今回も基本の一本、山田錦の二農醸です。
これまで飲んだのは全て山田錦で二→五→二ときて、これで4本目です。
二農醸は「菊池川流域産米」を使用した「生酛造り」です。今醸造年度からこの農醸レギュレーションがさらに明確になり、最高位は馬耕栽培まで取り入れた十二農醸となるようです。
使用米や精米歩合ではなく、どれだけ古来の製法を再現しているか(≒どれだけ手間がかかっているか)に価値を持たせているところが他のお酒と大きく違います。
さて、今回の二農醸ですが、開栓は栓が飛ぶほどではないですがしっかりガス圧を感じる手応えでした。グラスに注ぐと炭酸飲料並みに泡が立ちます。
口当たりはいつも通りピチピチでシュワ感あり。毎回これが一番美味しいのではと思ってしまいます。フルーティでスパークリングワインのような味わいもいつも通りですが、これまでは巨峰のような紫のブドウのニュアンスだったのが今回は白いブドウっぽい雰囲気です。
仕込み毎に微妙に味わいが違うところに日本酒が農作物の延長線上にあることを感じます。人の手と自然の妙により生み出される魅力あるお酒です。