さけのわ飲んだ日本酒を記録して好みの日本酒を見つける
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ないゆ〜
気がつけば斬られていた……という感じ。水のようにスッと入ってくるのに後で広がる濃厚な米の芳しさがすごい。揚げ物と合いそう。
ないゆ〜
柔らかい舌触りのまま喉奥まで一息に流れてゆく、よくこなれたほのかな甘みを隠す潤沢な沢の水を思わせる滋味深い一口。杯を干すまで少しもかからないが、それだけに日中にすら衰えを見せた陽光を透かして吹き渡る秋風のような侘しさを思わせる。
ないゆ〜
裏切ってくる……！というシンプルながら衝撃的な感想。まず匂いからして違う。米の香りのようなところがなくて、無香に近い気がするが安い日本酒のように薄いというのでなくて、ニュートラルなのだ。そして飲み口がきれいに裏切ってくる。要は裏返しだ。よくある日本酒のスタンダードから離れて、洋菓子のような甘みでいつまでも転がしていたくなる。
ないゆ〜
一口つけて豊潤な甘さに驚くが、喉の奥で突き立ってくるコシの強い辛さ。飲み干せば流れの早い清流が通り過ぎたような迫力だけが残され、圧倒される。
ないゆ〜
注いだ先からグラスの内側に美しい泡沫が産み落とされていった。飲み口は軽いがしっとりと甘い。その甘さからまだ青い稲穂のアップが目に浮かぶ。少し遠いか？と思うも、その遠さを追いかけて気づけば何度も口に運んでしまう。
ないゆ〜
飲み口は酸いようだがすぐに清冽な香味が広がり、味わう暇もなく舌の上で消えてしまう、蓮葉の上の雫のような酒。
ないゆ〜
摘みたての蜜のような甘さ。