アルコール分:15.5%
品種:岡山県産雄町
精米歩合:65%
【味・香り】
香りは穏やかだが、味がとても印象的だった。今回は冷蔵していて、温度のせいか初めの何杯かは水のようであった。ここには花邑を思い起こすようなすっきりさがあった。しかし、ぬるくなってくると大分味か変わってきた。口に入れた瞬間、甘みと軽やかさが広がるが、次第に旨味へと変わっていく。これだけでも十分においしいが、この酒の真骨頂はこの先にあると思う。ここまでは軽やかなので、キレも良いのかと思ったがそうではなく、飲み込むと酸味や少しの苦味と共に強烈な後味が広がった。複雑さを纏った後味は3秒位でピークを迎え、5秒以上は余韻に浸ることができた。味の変化と余韻を楽しむことができて非常に満足。
【合わせる料理】
今回はネギトロ丼と合わせました。このネギトロは生臭くなる直前の強い旨味があり、このお酒との相性は抜群でした。
このお酒は特に氷などで冷やしたときは非常に軽やかなので、鯛やハマチなどの白身魚の刺身がよく合うと思います。また、冷蔵〜ぬるは旨味や後味が強いのでマグロやカツオなどの赤身の魚の刺身がよく合うと思います。