越前岬は種類が結構多いのですが、シュタルクカイザーや五百万石より少しだけモダン系の純米という位置付けかと思われます。
メロンの香りで、黒龍にも似ています。九頭竜という酒米は福井ではメジャーなのでしょうか。
1日目冷酒から。マスクメロン系の果実味が少しあった後、徐々に熟したブドウのような軽い酸味を伴う甘味とともに米の旨味が膨らんできます。
最後は辛味か苦味かのような感じでじわっとキレていきます。温度が上がって常温に近づくとクラシックな方向性になり、より旨味とキレの辛味が際立ってきます。1週間後もほぼ変化なし。
40℃。アルコールの香りがして、含んだ瞬間はほんの少しレモンっぽく、オレンジ系の甘味がほんの少し混じった米の旨味がじわじわと出てきます。キレは辛くスッパリ。
45℃だと果実味が薄れ、より辛さが際立ちます。個人的には40℃の方が良いか。
嫌味が全然なく酒質も強く相当に完成度の高い、食中酒系穏やかモダンのスタンダード純米酒です。
個人的には冷酒が最も好みですが40℃の燗も良いです。