帰省した時に肴町の鍵屋さんにて購入。
岩手は県南、一関が誇る磐乃井酒造「百磐」!!!
大好きな銘柄です。
百磐は新潟清酒にも通ずるような、辛口ながらも旨みを感じさせるスタイル。
今回は原酒火入れというあまりお目にかからないタイプのお酒。対照的に生原や無濾過生ばかり飲んでいることに気づかされる。
吟醸酒でないにも関わらず、真っ赤なりんごを想起させる爽やかでスッキリとした甘みを感じる香り。
この香りの高さは岩手の独自酵母「ゆうこの想い」が成せるところ。
私は生まれてから小学校卒業まで盛岡市で過ごしましたが、通っていた小学校はりんご畑に囲まれていたので児童たちは「りんごっこ」と呼ばれていました。
その「りんごっこ」の魂が蘇るような、鮮やかなりんご様の香りです。
口に含めば香り同様、りんご様の控えめな甘みと、スッキリとした酸味。
それからアルコールの辛味がやんわりと過ぎていく。マイルドな辛口なので、酸味と調和して溶けていく。
原酒ゆえ酵母の香りやぎんおとめ特有の吟醸的なドライ感と穏やかな甘みがしっかりと感じられるし、火入れによる味わいの落ち着きや丸みが飲みやすさを後押ししている。