今夜の日本酒は、初めて飲む「山頭火」。
山口県の俳人「種田山頭火」に由来する銘柄で、今まで気になっていたが、先日、47CLUBの広告で、365日で違うラベル(その日に山頭火が詠んだ句が書かれたラベル)を貼って発送されるものがあることを知り、自分の誕生日のラベルを指定して発注。本当は11月の誕生日に飲むつもりだったが、待ちきれずに今夜開封。家にある萩焼のぐい呑みで味わう。
お味の方は、今流行りの日本酒とは違って、昔ながらの、ある意味懐かしい味わい。精米歩合が40%、アルコール度数が17度の火入れのお酒なので、スッキリした味わいながらも、しっかりとした甘味と旨味が感じられる。ほんのりとした甘味は、自分にとっては、まさにストライクゾーン。
この「雨だれの音も年とった」の句は、山頭火が乞食途上の宿で軒から滴り落ちる雨だれの音を聞いていたところ、やがて雨の勢いは弱まり、それに自分の老いを重ねて詠んだのではないかと思われる(いろいろ調べたが、詳細は不明)。
明日の山梨は雨の予報。明日の夜は雨だれの音を聞きながら、またこのお酒を飲んで、自分の老いも感じながら、しみじみ味わいたいと思う。