引退を表明された盛川杜氏の初年度でしょうか?
茶色にツンとくるアルコール香。
常温。多少の薬くささがありますが、割とスッキリ辛味の混じった旨味が立ちます。後味は徐々に辛味が増えていってスッパリキレ。日が経つとだんだんナッツのような香りに深い熟成感になります。
50℃。ナッツ感はありつつ、若干の熟したオレンジっぽい甘味を含んだ旨味に、多少の快いナッツの切れ端のような雑味を伴った辛味でキレます。40℃も45℃も60℃も大きくは変わりませんが、温度が高い方がやや甘いでしょうか。
8年経っても盛川・真鶴の色はあまり変わらず、旨辛でキレよく古酒にしては飲みやすい、宮城らしい酒です。そして開栓後さらに快い熟成感が増します。チーズ非常に良し。盛川引退後の真鶴がどうなっていくのでしょうか。