通常の菱湖はカプロン酸がよく出る酵母を使っているようで、評判は良いが個人的には少し敬遠していた。こちらは酢酸イソアミルも出ているという話を聞いて購入を決意。一回火入が1月か2月に出て、生酒が3月に出るという変わった出荷パターンなのだがこちらは火入。ただ、これは本当に火入の純米酒か?純米吟醸の生酒としか思えない!
フレッシュなリンゴ系の立ち香。わずかに発泡感があり、火入れとは思えないフレッシュさ。
口当たりは柔らかくスーッと入っていく感覚。甘味がそんなにはないのは名前通り。ドライ系によくあるペラペラな薄い感じではなく、旨味もしっかり感じられ酸味もある。ここが数少ない純米酒と思えるポイント。
リンゴの含み香が強く感じられるので好きな人にはたまらないはず。
2日目は酸味がたち、より素晴らしいバランスのモダンな酒に。リンゴ様の香りも少し落ち着き、個人的には好みど真ん中に近づいてきた。冷酒がクセがなくて一番美味しく飲める温度に感じる。
酒屋の店主曰く、こればかり買う人がいるとのことだが納得。