<ちょい甘からの苦辛旨味じわじわ>
口に含むと控えめに爽やかな甘味とわずかな酸味。そこから苦味と旨味がじわじわ広がって余韻に残ります。全体としては辛口の印象ですね。日本酒度+5という数値通りな感じがします。
今気付いたんですが、このラベルよく見たら禰豆子柄ですね。意識した訳じゃないんでしょうけど。
ジブリで例えると、映画の「風の谷のナウシカ」で、クライマックスで王蟲のこどもを吊り下げてたペジテの飛行甕に乗ってた若い方。辛口だけどほんのり甘い。ほんの数カットしか登場しないけど、彼のことは記憶にしっかり残ってるんです。彼の「嫌だ!ラステルさん…」という台詞の印象が強かったんでしょうね。この台詞、こんな短いのに、語られなかった多くのことを想像させる素晴らしい台詞だと思います。この青年とラステルの関係はもちろん、「姫様」とよばれるナウシカに対して、さん付けで呼ばれるラステルの性格とか、ペジテの身分制度のフラットさとか。台詞ひとつで世界を広げる宮崎監督の凄さに身震いします。
満足度:★★★☆.
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