2023年9月3日
自宅にて晩酌。
帰省中の姉をもてなすべく酒を開ける。
この日のテーマは「二度と飲めない酒」。
廃業した蔵の酒を取り揃えてみた。1本
目は松山・後藤酒造の久米の井 眞十郎。
2021年3月、419年の歴史に幕を閉じた
蔵が醸した純米大吟醸酒だ。行きつけの
酒屋に残っていたものを買い占め(と言っ
ても2本だが)、うち1本を開栓。製造か
ら2年半経過しているが、劣化は無く、
閉業直後に飲んだときの味わいと印象
はあまり変わらない。控え目な優しい
甘さで、柔らかく水のように染み渡る
飲み口。良い感じに若干の熟成感も出
ている。蔵の井戸の水位低下と新型コ
ロナウイルスの影響による需要減で閉
業したそうだが、本当に惜しい限りで
ある。愛媛産天然鮑の刺身、天婦羅盛
り合わせなどと合わせて美味しく頂い
た。