Hori
箱根の麓、風祭の駅に直結の「鈴廣かまぼこの里」。鈴廣蒲鉾本店を中心に、鈴廣が運営するレストラン、カフェ、博物館、土産屋などが立ち並ぶ観光の要衝です。箱根駅伝の小田原中継所と言えば分かりやすいでしょうか。
その土産屋の一角に、かまぼこの食べ比べができるかまぼこバーがあるのですが、この「海と大地」と出会ったのはそのかまぼこバーでした。10年ほど前ですが、新潟で日本酒を覚えて、日本酒といえば淡麗辛口しか知らなかった私が初めて新潟以外のお酒を美味しいと思ったのがこれでした。
かまぼこを作る際に出る魚のアラ。鈴廣はそれらを元に魚肥「うみからだいち」を作り、地元の農家に提供することで循環型ビジネスを展開しています。その作物のうちのひとつ、小田原産キヌヒカリを使い、足柄の井上酒造さんが鈴廣蒲鉾のPBとして醸造したのがこの「海と大地」です。
旨みの強い辛口タイプで、先入観もあるのかとにかく魚に合います。特にかまぼことの相性は最高で、板わさにはこれ以上のお酒はないと確信しています。個人的には鈴廣のちょっと良いかまぼこにエキストラバージンオリーブオイルをかけて海と大地を合わせるのが最高です。