mana
「kasu」シリーズ第2弾。
ワインの搾りかすを使ったこのお酒は、「レモネード」よりも、ぐっと落ち着いた印象。
色合いは少し深めで、香りもまろやか。
ふわっと赤ぶどうやチェリーのような香りがあって、ちょっぴり大人っぽい雰囲気です。
口に含むと、お米のやさしい甘みがふわり。
そこに、ワイン由来の酸味とほんのり渋みが重なって、奥行きのある味わいに。
“ワインの面影”と“日本酒のぬくもり”がちょうどよく混ざり合っていて、
どちらか一方ではない、不思議で心地よいバランスです。
カルダモンや山椒が華やかに弾けた「sansho lemonade」が
スパイスとレモンの香りで気分をぱっと晴らしてくれる“朝の光”だとしたら、
「marc」は、夕暮れどきのテラスでしっとり飲みたくなるような“静かな余韻”。
同じ「kasu」でも、まったく違う個性があって面白い。
どちらも“もともとは捨てられていた素材”から生まれたとは思えない、
haccobaらしい発見とおいしさにあふれたお酒でした。