Hori
amayadoriのプロトタイプ3連作もこれでついに3本目。タイトルは「祝祭」。
これまでの「天泣」「宿雨」とは違い、雨のニュアンスがない言葉。晴れやかな言葉と雨のイメージのコントラストが織りなすノスタルジックな心象風景。
味わいはこれまでの2本と同じ方向性で、フルーティでスッキリ。祝祭は甘味が軽やかで、青い果物の爽やかさも感じられます。その後に訪れるスッキリ感は天泣に近いが、天泣ほどアルコール感が強くなく辛すぎない。
後味は天泣の複雑さはなく、宿雨に似た綺麗さでフェードアウトしてくれる。天泣と宿雨の良いところ取りのイメージ。
それぞれの個性が違うところを見ると、天泣と宿雨で両極端なあ味わいにチャレンジしておいて、その中から正解を導き出そうとしているようにも感じられます。
吟醸酒のような新しい本醸造酒。祝祭ですでに実現したように思えますが、これまでの3連作はあくまでもプロトタイプであり、今後完成版が出るのか。
完成版リリースの際は、もう一度プロトタイプ3作を手に入れて同時に飲み比べをしてみたいと思います。