アラジン
風の森WEEKS2024の帰りに立ち寄った立ち呑みchuinさんにて。
十四代と同じ日に開栓されていた田酒の辨慶です。
酒米「辨慶」は、兵庫県立農事試験場が在来種の辨慶1045から選抜育種した、元は兵庫の品種。
大正から戦前までは広く栽培されていたものの、酒米のKING、山田錦の登場により昭和30年頃には姿を消しました。
近年の復刻米による醸造の流れの中で、辨慶も、2012年に山形の酒田酒造(上喜元)さんが復活させました。
そして、西田酒造店(田酒)さんでも2013年から辨慶を醸造されてます。
在来米のお酒が好きなので辨慶も楽しみ😄
外観はシルバーグリーンのクリスタル。
香りは華やかで爽やか。
黄色いりんご、洋梨、メロン、バナナに、白玉団子のような米香。
味わいは、滑らかで濃い甘味から入り、酸味は優しく滑らかな中、刺激のある酸が豊かに喉奥へと抜けていく。
苦味を含む旨味が豊かで、余韻はやや長く、舌に残る複雑味で締まる。
全体に味わい濃いめで、田酒にしては複雑味も豊か。
店主の川田さん曰く、昔の田酒の濃さらしいです。
こういう味に力強さのあるお酒、嫌いじゃないです!