アラジン
新政酒造から、新政コスモス別誂(べつあつらえ)直汲です。
敢えて米を寝かし古米にして醸した別誂。
古米にすることでより木桶の香りを吸収するなどして奥深さを出し、それを直汲みして空気に触れさせず良いとこ採りをしています。
R2年に収穫した改良信交をR3年7月に醸し、更に貯蔵熟成を経てR5年3月に瓶詰めして出荷されています。
開栓時はガス感豊かだったそうですが、時間経過でガス感はなし。
外観はクリスタルクリア。
香りは木桶の香りから入り、植物系のニュアンスと甘さが混じるような香りで、非常に繊細で穏やかです。
テクスチャーはスムースで、微かな甘味を感じたかと思うと酸味がスーッと立って入ってきて、そのまま滑らかに消えました。
ハチミツのような甘味と優しい酸味で、通常のコスモスより全体的に透明感があります。
後口に苦味を残す余韻はミディアム。
転がすと柔らかく酸味が立ちますが、杯を重ねるとさっぱりしたミードのような甘味が引き立ってきます。
上質さを感じる透明感のある、蔵元の工夫を感じる一杯。
R2年は米の品質から醸造が難しかったらしく、色々苦心されたのだと思います。
ご馳走様でした🍶