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今や全国区となった南魚沼・高千代酒造が放つ「究極の普通酒」シリーズ、髙龗。
こちらは朱版の生バージョン。
2年前くらいに飲んだ翠以来かな。久々です。
香りは控えめ。生のフレッシュ感と、カプ系のリンゴ様の果実的な香り。
口当たりは滑らか。リンゴ様の風味と淡い甘み、そしてアル添らしい酸。
この酸は引き締める酸というより、味としての酸という印象。
それから醸造アルコールも相まった穏やかな辛味。舌に乗せれば微発泡によるチリチリ感もあり。
飲み口は軽やかな甘口といったところですが、後味はかなりキレ味の良い淡麗酒。
鯖の味噌煮と白米という至高のコンビをこの酒に合わせたら、あまりの美味しさに、箸を置いて10分ほど沈黙し、気づいたら己の人生を反芻しておりました。(笑)
個人的には、1.5合くらい飲んだところでかなり酔いが回ってきました。
最近飲んだお酒は飲んでる途中でガッツリ酔いを感じることがあまりなかったのですが、それはいわゆる「冷酒は後から来る」的なものだったのかなと思います。
「お父さん、今日はこの辺にしときなさいな!」と酒が教えてくれるという意味でも、まさに究極の普通酒と言えそうです。