abibuta
2022年4月5日
自宅にて晩酌。
久々に蔵本屋市兵衛を味わう。
地元の人もほぼ知らない幻の
銘酒。それもそのはず、造り
は年間30石で、そのほとんど
が得意先の飲食店に流れ、蔵
元近くの酒屋にすら並ばない
そうだ。酒造りの全工程を田
坂幾市朗社長兼杜氏がたった
一人でこなしているという。
機械化もされていない蔵で江
戸時代からの手造りで醸され
た酒は、令和3酒造年度全国
新酒鑑評会で見事金賞を受賞
している。派手さはないが穏
やかで優しい香りを持ち、素
直に体に染み渡ってゆく柔ら
かな酒だ。スッキリしており、
魚介と最高の相性である。イ
シダイ、アマダイ、ホウボウ
の刺身などと合わせて美味し
く頂いた。