mana
グラスに注いだ瞬間、ふわっと熟れたメロンやマンゴーのような、やさしい果実の香りが広がって、なんだかそれだけで期待が膨らみます♡
口に含むと、とろりとした舌触りに、じんわりと広がるまろやかな甘み。そこに、きゅっと輪郭を添えるような酸がバランスよく寄り添ってきて、ふくよかでクリアな印象。
とにかく、酸がきれい。主張しすぎず、でも芯のある存在感で、全体の味わいをスッと整えてくれる感じ。光栄菊らしい透明感ややさしさはちゃんとあるのに、それだけじゃない、もう一歩奥に踏み込んだ印象があって、「こう来たか」という感じ!
お料理と合わせるなら、優しい和食よりも、生ハムやチーズ、少しスパイスの効いた料理なんかと合わせたい。
甕月という名前の通り、静かに、でもしっかり満ちていくような、そんな余韻を残す一本でした。