かぶら
仙禽
線香花火
無色透明
粉っぽい白玉団子のような原料香
白桃やライチのような果実香
仙禽の他キュヴェと比較しても原料香の粉っぽさが際立つ印象
アタックには微かに甘み
持続力のある苦味がじわじわと広がる
強くはないものの、ワインのタンニンのようなグリップのきいたもので、亀の尾や改良信交の系統で時に見られるそれに似ている
(これも亀の尾、山田、雄町のアッサンブラージュ)
仙禽は商品数も多く明確なコンセプトのあるもの以外は差異を見極めにくいが、13度と低いAlc.ながらグリップのきいた苦味を隠さず押し出しているのが特徴といえるか
打ち上げ花火は広がって消えていく花火を思わせ、苦味だけでなく味わい全体のキレの良さが特徴の爽やかさが目立つ一方、こちらはむしろ過ぎ去った夏に思いを馳せ名残惜しむ感傷的な味わいかもしれない
ベースはあくまで仙禽らしい味わいであるからこそ、対照的に浮かび上がる酒質の違いを楽しむことができる酒であった