Hori
田酒のうすにごりをいただきました。
去年初めて飲んですぐにリピートを決めた一本です。
栓を開けた瞬間の甘やかな香り。麹なのか発酵中の醪なのか、きっと酒造りをしている酒蔵の中はこんな匂いで充満しているのではないかと思わされる、お米由来の芳醇な香り。
行ったことがある方は分かるかもしれませんが、小山商店さんの店内のあの良い匂いを凝縮させたような香りが詰まっています。
味わいは香り通りの甘み旨みににごり酒らしい柔らかさと爽快な苦みのハーモニーです。
高木酒造の高木さんはかつて淡麗辛口のお酒が主流の中で、子供の頃に感じた蔵の中の甘い香りをそのままお酒にするべく酒造りを研究して、完成したのが十四代なのだそうです。
余談ですが、この田酒うすにごりは仙禽の雪だるまに対抗して作られたそうです。西田酒造の営業さんが市場で売れまくっている雪だるまを見て提案、商品化したものが定番になったそうです。そういえば田酒でにごり酒はこのうすにごりだけですね。
大御所を動かす仙禽もすごいですが、市場のニーズを商品化する柔軟性を持つ大御所もすごいです。我々消費者は多大な恩恵を受けていますね。