susan
先ずは冷酒
澄みきった越後平野。2月の深夜2時
飲む。ぴりり。すぐに白桃の甘さが襲ってくる。度数18のアルコールと相まって、コクと苦味も強烈に感じる。飲み込むと、僅かな酸味と水のような辛口
次は45℃
暖かいアルコール。冬の田舎でストーブの上で燗をつけたよう
飲む。ゆるり、さらりと入る。甘く、香ばしく、「酒を飲んでいる!」感覚。奥歯がべたりとするほどのコク、炭酸系の苦味。飲み込むと、辛口の渋み、苦味
次に55℃
鼻奥を刺すアルコール。威勢のいい米
飲む。三位一体で真水となった。すべてが融合し、各要素を捉えることが難しい。ややサビ感。飲み込むと、舌元を締め付ける苦味が舌先に伝播する。辛口
最後に65℃
香りまで真水と化した。暗い部屋に灯る一本のろうそくが見える
飲む。緩やかで暖かい。優しいとろみ。苦さ、コクが深く交わる。飲み込むと、何故か少年時代の思い出が込み上げてきた
初めての高千代。なかなかの辛口だが、太鼓判を押すには何かが足りない気がする
平仮名の「たかちよ」というシリーズもあるそうで、何種類か試してみたい
好きか嫌いかで言えば好きな酒ではある