Hori
加茂錦の荷札酒 黄水仙をいただきました。
およそ1年8か月ぶりの加茂錦です。
私が新潟に住んだ15年前には荷札酒はなく、加茂錦はもっぱらお父さん世代の晩酌酒というイメージでした。
2年前に日本酒に興味を持ち始めた時に、加茂錦の若き杜氏がモダンなお酒を造って人気になっていると聞いて、最初に買って飲んだのが荷札酒 短稈渡船でした。かつてのイメージとのあまりの違いに、15年の間に起きたパラダイムシフトに衝撃を受けた記憶があります。
さて、久しぶりの荷札酒は「らしさ」を味わいたくて黄水仙を選びました。個人的に何となく荷札酒のエントリーラインが黄水仙のような気がしたので。
飲むと短桿渡船でも感じた甘くてジューシーな味わい。穏やかで洗練された旨さというより、溌剌として活きの良いフレッシュな印象を受けます。南国フルーツのような濃厚な甘さと、キュッと利いた酸味はトレンドど真ん中といった感じです。
荷札酒が他と違うのは、鼻に抜けるアルコール感や僅かにチリっと感じる辛み、余韻の苦みに新潟のお酒らしさを感じるところです。
辛口至上と思っていたあの頃にこれを飲んでいたら、私は美味しいと思えていたのだろうか。