ch_a_ma
純米吟醸 うすにごり生酒
酒をジャケ買いしそうなとき、外れだったらどうしようと言う迷いの生まれることはあるものの、見知った蔵であればまあ問題あるまいと四の五の考えずに籠に放り込んでしまえるわけで、酒との出会い蔵との出会いに感謝感謝。
ラベルではなく瓶に直接プリントされたるは大変に可愛らしい海洋生物達。水族館イメージらしいが水族館に鯨はいないだろ。いいけど。
旨味と香りがふわりと広がっては溶けるように消えてゆく淡雪を思わせる味わいで、物静かに佇まう様からは侘び寂びすらも感じられる。
その穏やかさは食中酒向きであるような、しかし立ち消える後味と向きあうために単体で楽しみたいような、なんとも言えない魅力を放つ。
しんしんと雪降る夜長にいただいてああ美味いなとひとりごつ。そんな楽しみ方の似合う一杯であると思う。