Hori
初めての御湖鶴は山恵錦の純米吟醸です。
長野のお酒が気になり始めた3月に、用事があって訪れた長野県で購入した一本です。
御湖鶴は2017年に一度廃業した蔵を新体制で再スタートさせた比較的新しい酒蔵さんです。日本酒王国福島県の企業がオーナーというのも興味深い点です。
長野県のお酒というと、最近飲んだ信州亀齢と山三がどちらかと言えば軽くて線の細い味わいだったのに対して、この御湖鶴はグッと濃い味わいで飲み応えのあるタイプです。
ジューシー感のある濃醇な甘さと、奥行きを感じる複雑味。後半は苦みもあって、アルコールのスッキリ感でキレもある、噂通りの旨酒です。
ラベルも気に入っていて、普遍的な日本酒のラベルのイメージを踏襲しつつ、色使いや金の箔文字で現代的な雰囲気が表現されているように感じます。書いていて思いましたが、味わいも正にその通りで、モダンな部分とクラシカルな部分がうまく折衷された絶妙なバランス感です。
酒米違いや、私の大好きな活性にごり酒も出ているようなので、これからもお世話になる銘柄になりそうです。