Hori
寒菊のディスカバリーシリーズ、3本目はふさこがねのAdapt(アダプト)です。
ふさこがねはニューセンセーションのコシヒカリと同じく食用米ですが、ニューセンセーションが食用並みの90%精米だったのに対して、アダプトは50%まで精米してあります。
気候変動などにより年々扱いが難しくなっている酒米に対して醸造技術をブラッシュアップして適応(=adapt)して行くというテーマの一本だそうです。
その味わいは、、、正直、一口飲んだだけでは一本前に飲んだアイデンティティとの違いが分かりませんでした。どちらも甘旨フレッシュジューシーで、寒菊らしさ満点のおいしさです。
並べて飲み比べて初めて違いが見えてきましたが、きっとそれが原料米の味の違いなのだと思います。ですが、それを的確に説明する表現力が残念ながら私にはありません。
大雑把に言えば、アイデンティティの方が甘やかでふくよかな味わい。アダプトはアイデンティティより酸味が利いていて軽快な印象。あくまで比べればの話であって、違いはわずかです。
同一スペックの仕込みとは言え、食用米のお酒を酒造好適米のお酒にここまで近付けられる「適応」力はお見事です。